錦湖MITSUI化學

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工程案内

工程図

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ANILINE
PLANT

HYCO PLANTから供給される水素とMNB PLANTから供給されるニトロベンゼンでアニリン(Aniline)を生産する工程

反応器にニトロベンゼンと水素化反応触媒を入れ、さらに水素を供給するとアニリンと水が生成され、この工程物を反応熱によって気化します。気化した工程物は冷却/凝縮プロセスを経て液状になり、上層の水と下層のアニリンに分離します。下層のアニリンはわずかに含まれる水分を取り除くために乾燥プロセスを経ます。
アニリンの一部は精製プロセスによって純度をさらに高めて完成品として販売され、残りはMDAの製造に使用されます。

COC
PLANT

HYCO PLANTから供給される一酸化炭素と外部から供給される塩素(Chlorine)を反応させてCOC(塩化カルボニル)を生産する工程

COCは一般的にホスゲンと呼ばれています。
一酸化炭素と塩素の混合ガスを活性炭の入った数本の管からなる反応器に通してCOCを作ります。このとき、活性炭はCOC反応触媒の役割を果たします。
生産されたCOCは圧縮機で加圧してMDI PLANTに搬送されます。

MDA
PLANT

ANILNE PLANTで生産されたアニリンと外部から供給されるホルマリン(Formalin)でMDA(ジフェニルメタンジアミン)を生産する工程

MDAは最終製品であるMDIの直前段階における工程物です。
アニリンと35%の塩酸が入っている反応器にホルマリンを供給して反応させます。このとき、35%の塩酸は触媒として作用します。
反応によって生成される工程物はMDAと塩酸で、塩酸を取り除くために中和と洗浄プロセスを経てMDAを分離・生産します。

MDI
PLANT

MDA PLANTで生産されたMDAとCOC PLANTで生産されたCOCを混合・反応させ、最終製品であるMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)を生産する工程

この最終工程ではMDI以外に副産物として塩酸も生産されます。
MDAが入っている反応器に加圧・搬送されたCOCを供給・反応させると、気体状の塩化水素(Hydrogen chloride)と液体状のクルードMDIが作られます。気体状の塩化水素は純粋な水の入った反応器に供給され、このとき不純物の含まれる塩酸は精製プロセスを経て35%の塩酸になります。液体状のクルードMDIは大きさと分子量の異なる様々なMDIの混合物で、MDI精製プロセスに搬送されます。MDI精製プロセス内の蒸発器でクルードMDIのうち大きさと分子量が最も小さい単量体(Monomer)のみ蒸発させた後、再凝縮して最終製品であるMDI-PHを生産し、蒸発しない残りの クルードMDIは最終製品であるMDI-CR製品として生産されます。