ISO14001認証取得により経営の全分野にエコ精神を徹底
環境にやさしい経営体制づくりのためにISO14000認証が制定された1996年、国際ISO認証機関であるスイスのSGS(Societe Generale de Surveillance)からISO14001認証を取得しました。また、3年ごとの更新審査を経て2KGS(韓国ガス安全公社)にて2007年に3回目の更新を行い、現在に至っています。1993年12月にウルグアイ・ラウンドが発足して以来、環境問題が国際的な課題としてクローズアップされる中、錦湖三井化学(株)は継続的な改善に向けて製品のみならず
生産・流通・サービスなど全部門にわたってエコ精神を徹底させています。ISO14001の取得は経営の全分野にエコ精神を徹底させる契機となりました。あわせて、作業現場の自主環境管理システム構築、グリーン経営の定着、環境関連技術開発の体系化および効率的な新技法の開発といった効果も見られました。
認証書について
国際標準化機構(ISO)技術委員会(TC 207)によって制定された環境マネジメントシステムに関する国際標準「ISO14000シリーズ」の一つです。
国際標準である「ISO14000シリーズ」には環境マネジメントシステム(ISO14001)、環境監査(ISO14010シリーズ)、環境ラベル(ISO14020シリーズ)、環境パフォーマンス評価(ISO14030シリーズ)、ライフサイクルアセスメント(ISO14040)などの環境マネジメント規格シリーズがあり、このうち「ISO14001」が最も重視されています。
一つの組織(企業など)がISO14001認証を取得したということは、その組織がISO14001規格の要件に基づく環境マネジメントを企業経営の方針とし、具体的な目標と細部目標を定めた上で、これを達成するために組織や手続きなどを規定し、人的・物的資源を効率的に配分して組織的に管理する体制を整え、 継続的な環境改善に取り組んでいるということを意味します。
OHSAS18001認証取得による「事故予防」で企業のイメージアップ
安全で衛生的な事業所の実現に向け、2000年に国際的な認証機関であるスイスのSGS (Societe Generale de Surveillance)からOHSAS18001認証を取得し、実施しています。
これによって当社は重大事故のリスクを短期間で著しく減少させることができました。リスク評価によって危険要素の確認と対処が可能になったためです。また、事故の予防によって企業のイメージアップも可能になりました。
認証書について
OHSAS18001はOccupational Health and Safety Assessment Series 18001の略で、仕様規格(18001)とその指針(18002)で構成されており、従前の安全管理者中心の安全活動から最高経営者・全組織員・ステークホルダーが参加する活動に切り替え、事業所内の活動で発生し得る危険を予測・予防して組織員の安全と健康を守り、究極的には企業の利潤創出と組織員の安全を体系的に管理するシステムです。
英国規格協会(BSI : British Standards Institution)が中心となって世界主要国の審査機関、標準化機関が作成に参加しており、日本からは高圧ガス保安協会(KHK : The High Pressure Gas Safety Institute of Japan)がこれに参加しています。
OHSAS18001は組織が安全・健康上のリスクを管理して改善できるように、労働安全衛生マネジメントシステムの要求事項を規定します。また、企業経営者が会社の労働安全衛生に関する方針を策定し、これを履行するための目標を立てられるようにします。それとともに組織の業務分掌、責任と権限の付与、細部手続きと指針を策定して全従業員がそれぞれに与えられた責任と権限、業務指針に基づいて業務を遂行するようにします。企業は各種法規・規制に対応しなければなりません。また、利害者集団(NGO)に対する責任も負わなければなりません。
OHSAS18001認証の取得が必要な理由はここにあります。OHSAS18001の取得によって企業は職場内のリスクを体系的に管理・予防し、災害事故率を減らせます。これによって装置、設備の稼働率が向上し、生産性が向上するとともにコストも削減できます。